太陽光や風力など再生可能エネルギーの新技術を紹介した展示会が、2月27日から3月1日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されました。国内外から約1800の企業等が出展。
東京ビッグサイトで開催された最先端の太陽光発電・燃料電池等の展示会
今回の展示会では、自動車メーカー各社は2年後を目標に、水素を燃料した燃料電池車の本格参入を目指していることから、燃料電池ブースには大勢の見学者であふれていました。展示されていたホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」は、最大9kWの給電能力(一般家庭使用電力約6日分)があり、災害時には非常用電源として活用できることをアピール。トヨタも試作車の展示のほか水素ステーションを2015年から徐々に拡大し、2030年に全国各地に普及する計画を発表していました。
燃料電池車の実証報告に大勢の見学者が足を止め聞き入っていました
太陽光ブースでは、国内大手メーカーは高効率の新型モジュールや、蓄電池システムを組み合わせた「スマートエネルギーシステム」などを展示し、海外メーカーとの差別化を図っていました。震災復興の一環として、産学官で進める浮体式風力発電事業「福島復興浮体式洋上ウィンドファーム実証研究」も大きな展示スペースを構え、発電能力7MWの大型浮体式風力発電の模型を置きアピールしていました。
シャープはメガソーラーを想定した最新の産業用モジュールを展示
風力発電で目を引きつけた「福島復興浮体式洋上ウィンドファーム」
ところで、太陽光ブースの中に「サテライト水戸」の文字を発見しました。この写真は県内のメガソーラーの施設見学の際、パネル下が地面のため、雑草が伸び放題になっている様子を撮影したもの。当社のHPブログに写真を掲載したところ、偶然にもパネル下の地面を加工する福井県内の会社の目に留まり、宣伝用写真として展示したもの。メガソーラーは遊休地等の地面に設置するケースが多いため、パネル下の雑草対策が課題になっています。
展示会を通して再生可能エネルギー分野では、「メイド・イン・ジャパン」の底力を体感することが出来ました。